2009年11月28日土曜日

ドナウ河畔の葡萄畑 ~ヴァッハウ渓谷~ 出発編

ドナウ河流域で最も美しい景観と称されるヴァッハウ渓谷。
南北36キロに及ぶ渓谷一帯が「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」としてユネスコの世界遺産として登録されています。
古くから交通の要衝であったドナウ河畔にはいくつもの古城や修道院が建ち,葡萄畑が広がっています。
今回は,メルク~シュピッツ~デュルンシュタインを訪ねました。



ウィーン西駅から出発です。
ウィーンには4つの主要ターミナルがあります。
西駅(ドイツ・スイス間国際列車,ザルツブルグ・インスブルック方面列車の発着)
フランツ・ヨーゼフ駅(チェコ方面の国際列車,クレムス方面列車の発着)
南駅(イタリア,ベルリン,プラハ間国際列車等の発着)
ウィーン・ミッテ駅(空港までの列車に便利)
があり,現在,これら4つのターミナルを統合し,現在の南駅に「ウィーン中央駅」が開業(2013年予定)するようです。
この列車は,ザルツブルグ行国内特急列車(OIC)で,ヴァッハウ渓谷の西側の玄関口であるメルク駅には停車しないため,途中のザンクト・ペルテン駅で乗り換えが必要です。

ウィーン西駅から50分程度で,ザンクト・ペルテン駅に到着です。
特急だと,2つめの駅になります。
本来は40分程度でつくそうなのですが10分くらい遅れました。
幸いにも乗り換えの列車の待ち時間が20分くらいあったので,特に問題はなく。
途中下車して散策はしませんでしたが,ザンクト・ペルテンは,ニーダーエステライヒ州の州都であり,バロック建築の街として知られています。


ザンクト・ペルテンからメルクまでは所要20分程度。
普通列車(R)に乗り換えます。
その間,牧歌的な風景が広がります。
ウィーンからザンクト・ペルテン間はどちらかというと林の中を駆け抜けている感じでしたね。紅葉がきれいでした。




















   メルク駅について北に坂道を下るとすぐに丘の上の壮大な建物が目に入ってきます。
11世紀にバーベンベルク家のレオポルト1世がベネディクト派の修道院をここに建立しました。
18世紀に改築されて,オーストリアバロックの至宝と讃え称される現在の姿になったとのこと。
この写真はハウプト広場から見たメルク修道院。
右手の道を真っすぐ行くとラートハウス(市庁舎)広場があります。
この修道院の裏手にドナウ川があり,4月~10月頃はドナウ川遊覧船が発着しています。
今回の旅は時期はずれで乗れませんでした…。
ドナウ川の遊覧船からもこの修道院を見たかったです。


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